日本ファンタジーの最高峰、《十二国記》18年ぶりの新作長編の発売がいよいよ目前に迫った。
小野不由美が新潮文庫に書き下ろす『白銀の墟 玄の月』(しろがねのおか くろのつき)は、28年前に同じ新潮文庫で始まった高里/泰麒の物語についに決着をつける全4冊の大作
NHKBS2の衛星アニメ劇場枠内で、2002年4月9日から2003年8月30日にかけて放送された。 激動の十二国の歴史の中で、試練に立ち向かいながら成長していく少女の姿を描いた大河冒険ファンタジーアニメのBOX。女子高生・陽子は、突然現れた金髪の青年により、謎の世界に導かれる…
いっぺんに出しても読み切れないだろうという配慮からか、通常の新潮文庫とは別の独立した配本体制を敷き、10月に2冊、11月に2冊を刊行する。
その1冊目の初版部数は、新潮文庫で今世紀最大。風の噂によると、4冊合計では200万部に迫る勢いらしい。この分を加えると、シリーズ累計の部数は、全10作合わせて1000万部を軽く突破することになる。
当初は全39話とされ、2003年3月に第2シリーズ(第40話以降)の放送が発表されたが、第45話で終了となった。NHKの公式発表では、その理由として原作が未完であるためキャラクターを生き生きと描きづらいことなどが挙げられている。
『十二国記』
なお、脚色の會川昇が執筆し後に出版されたアニメ脚本集によれば、元々第2シリーズは「東の海神 西の滄海」に続いて、「図南の翼」、「黄昏の岸 暁の天」の構成で、原作未完の『黄昏の岸 暁の天』に何らかの決着を付けることでアニメ版十二国記の結末とする構想だったという。 後に教育テレビや衛星ハイビジョンでも放送された。日本のみならず、韓国、台湾、中国、アメリカなどでも放送されている。