実写ドラマ 伝説の頭 翔 DVD-BOX 高橋文哉 犬飼貴丈
俳優・高橋文哉は、2024年に公開された映画『からかい上手の高木さん』や『ブルーピリオド』、そして現在放送中のドラマ『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)など、漫画原作作品での活躍が際立っている。彼の繊細な表現力と役柄に対する深い理解が、これらの作品で光を放ち、新時代の“実写化俳優”としての地位を確立しつつある。そんな高橋の台頭を、同じく“実写化俳優”として名を馳せる山﨑賢人との比較を通じて掘り下げていきたい。
まさか高橋文哉にヤンキー役がこれほどまでにハマるとは。『伝説の頭 翔』(テレビ朝日系)で金髪にイメチェンし、周囲から恐れられる伝説のヤンキー・伊集院翔と、訳あってそんな翔になりすますことになったアイドルオタク・山田達人の2役を演じ分けている高橋。
山﨑は、ティーン向け雑誌『ピチレモン』(学研プラス)で数少ないメンズモデルとして活躍し、テレビドラマ『熱海の捜査官』(テレビ朝日系)で俳優デビューを果たした。そしてNHK連続テレビドラマ小説『まれ』でヒロインのパートナー・圭太を演じ、一気に知名度を上げた。その後、漫画原作の恋愛映画に数多く出演し“実写化俳優”としてのキャリアを歩み始めた。2015年以降『ヒロイン失格』や『orenge』、『オオカミ少女と黒王子』など、立て続けに数々の恋愛漫画原作の映画で主演を務め、少女漫画の主人公のような端正なルックスと丁寧な芝居で多くの視聴者を魅了した。
実写ドラマ 伝説の頭 翔 DVD-BOX 高橋文哉 犬飼貴丈
時を同じくして、全国の映画館では、高橋が女性的な容姿の高校生・ユカちゃんを演じた『ブルーピリオド』が上映されており、改めて高橋の演技の振り幅を感じさせられた。 リアルサウンド映画部として、高橋に初めて取材を行った『仮面ライダーゼロワン』(テレビ朝日系)から5年。躍進を続ける高橋に、この5年で大きく変わったという役者業へのモチベーションについて聞いた。
その後、恋愛映画の枠を超え、幅広いジャンルの実写化作品に挑戦し続けている山﨑。2019年から続いている映画『キングダム』シリーズや、映画『ゴールデンカムイ』での山﨑の評判の良さは、各作品のアクション練習映像やメイキング映像からも窺える。『ゴールデンカムイ』の模擬銃を持った状態で何度もアクションの練習をする様子や馬ぞりで引きずられている姿には、彼が高く評価されている理由がわかる。